スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

椰子の葉音に Brought by the sound of palm leaves

 Zushi Marina 自宅の椅子の硬さに辟易し、 早々にPCを閉じスクーターを飛ばして岬に向かった。 日暮れには間に合い、江の島から富士山までを望む外のソファ席で ダブルのエスプレッソを舐める。 明日の予報は梅雨入り宣言前の最後の晴天。しかも汗ばむ陽気とか。 それにしては風は冷ため。 高く育った椰子たちは硬い葉を一斉に揺らしその風を可視化させる。 素晴らしいウィークエンドは風に乗って 今頃伊豆七島辺りを 通過したくらいかな?  I was frustrated by the hardness of my chair at home,  I closed my PC early and skipped the scooter and headed for the cape.  In time for nightfall, on the outside sofa seat overlooking Enoshima to Mt. Fuji  I licks a double espresso.  Tomorrow's forecast is the last sunny day before the declaration of the rainy season.   Besides, it's sweaty and cheerful.  Because the wind is cold for that.  The tall palms shake the hard leaves all at once to visualize the wind.  Great weekend on the wind  Nowadays around the Seven Islands of Izu  Did it pass?

雨後の明暗 Light and dark after the rain

 Kamakura 仏典では光明は仏の発する光、 知恵や慈悲の象徴。 日常では希望を意味し 「光明を見出す」などと使うわけだが、 闇に射した光は確かに”よすが”となるが どんなに照らしたとしても その裏には影、陰、暗を作る。 春から夏への節気、 つかの間の気まぐれな日差しが 水を得て色を濃くしてきた若葉を投影し 生命のワヤンを上映するのだが 観る側の私にとっては その繁茂の展開に滅入るばかりである。 隆々とした幹から 注ぐ陽光を余すことなく受け取ろうと 葉枝を縦横に伸ばす傍ら、 その裏側では 湿った空気が錆びて軋む体の 隅々に入り込み、私の歩みを妨げる。 滑川にはホタルが揺れ飛び始めた。 護身とも繁栄とも言われるが 光明を機能として身に着けた存在。 この光は周囲を照らすほどではない、 むしろ暗幕の虫食い穴程度のものだが 自ら発光するその顕示は強い。 光明なき闇の中。 見えない敵からの護身が続く。 あとひと月、 雨雲とともに消え去ることを! In the Buddhist scriptures, light is the light emitted by the Buddha. A symbol of wisdom and mercy. Means hope in everyday life It is used as "finding light", The light shining on the darkness is certainly "Yoshiga(hope)" No matter how much it illuminate create shadows, shades, and darkness behind it. Saving energy from spring to summer, The fleeting whimsical sunshine Project the young leaves that have gained water and darkened the color. I'm showing Wayang of Life for me on the viewer side. It just falls into the development of its overgrowth

夕凪のラングドック Languedoc in the evening calm

 Kamakura 今年の行楽の季節は封鎖され 旅の道は絶たれたが安近短はむしろ盛ん? 鎌倉市街、由比ヶ浜には多くの人々が訪れる。 今朝のワイドショーでコロナとの付き合い方を車の運転に例えていた。 殺人の道具にもなりうる車を皆避けるわけではなく キチンとルールを守ることでその利便性を享受している。 コロナともルールを守りながら付き合うことが 経済をストップさせない折り合いついたスタンスであると。 GWも残り1日となった。 箱根の湯、高輪の薬膳、ツーサムでのスルーラウンド、 バルコニーのゴーヤパーゴラ作り、 由比ヶ浜での音楽漬けの日光浴。 数日間の休暇を遠方で過ごすも、 半径70km以内で過ごすも、気の持ちよう。 引っ張り出してきた ヘミングウェイの移動祝祭日をiPadで読みながらの ラングドックの白。 鎌倉市役所前のワイン店の名物御大が盛大に スタンプカードのマスを埋めてくれた。 選んだワインが美味しいに違いないと思えた。 冷やさずに開けたが正解だった。 パイナップル的な低緯度感が際立つ。 本当はニック・アダムスみたいに 荒野に身を置きたかったが…、 まあ、バルコニーの夕凪も悪くない。 Kamakura  This year's holiday season is closed  The road to travel has been cut off, but isn't it rather popular?  Many people visit Kamakura city and Yuigahama.  At this morning's wide show,someone compared how to interact with Corona to driving a car.  Not all cars that can be murder tools are avoided  We enjoy its convenience by observing the rules and rules.  Being associated with Corona while observing the rules  It's a compromised stance that doesn't stop the economy.

新緑谷戸の美声役者たち Beautiful voice actors of the fresh green valley

 Kamakura 鶯もようやく上達したようだ。 オーディションなき歌い手たちは 谷戸を舞台にそれぞれの美声を競う。 決してハーモナイズさせることはないが 前者の余韻を受ける形のいい間合いで出番を迎える。 新緑の里山のこけら落としを祝うかのような澄み切った歌声だ。   半月前のそれはひどいものだった。 リハーサルにしてもひどすぎた。 人(鳥?)一倍大きな鳴き声でハズすもの、 自信なさそうに袖の方で独り言を言ってるようなもの、 姿は見ずともなんとなくその佇まいが想像できる。 日を間違えて入った会場、なんの警戒もなく Tシャツとジャージ姿で髪をひっつめ一心不乱に個に入っている、 そんな舞台役者がイメージだ。   出番はいつか来る。 明けない夜も出口のないトンネルもない。 が、今年の春霞は昨年から引きずって晴れることのないどんより重い霞。 5年越しで出番の権利を勝ち取った者たちの感無量の声が続々と聞こえてくる中、 彼らの舞台の開幕は尚無報。 客席は埋まらなくとも、 放映枠に収まらなくとも、 新芽の周期のように舞台の幕は開けるべきだ。 もう調子は上々なのだから。   It seems that the warbler has finally improved. The singers without auditions Compete for each beautiful voice on the stage of valley. They will never harmonize it The turn comes in a good time to receive the afterglow of the former. It is a clear singing voice that seems to celebrate the shavings of the fresh green satoyama.   Half a month ago it was terrible. The rehearsal was too terrible. People (birds?) Things that hurt with a louder cry, It's like talking to herself on  sleeves without confidence I

青く丸い土俵にて On a blue round ring

 Earth アルコールに免疫のないイヌイットたちが路上に酔いつぶれる姿を 遠巻きに見ながらアンカレッジを出た。 氷点下20℃の晴天のなか半袖でにこやかに先導するヒゲモジャのツアーガイドとともに フェアバンクスから南下し荒野を目指す。 そこにはワイルドベリーとアニマル蔓延る原野があった。 食べ物の匂いのするバックパックは木の上に上げて寝なくてはいけない。 クマ回避のためだ。 2mをゆうに超えるグリズリーに遭ってはひとたまりもない。 人の家の枕はなかなか合わず寝付けず、 一晩中目の冴えた25年前の夜だった。 そんなアラスカに集った超大国2国。 自国内の格差をなくすため経済向上に突っ走ってきたアジアの大国。 怠惰なき貧困は解消しなくてはいけないのでその気概はすばらしい。 ただしそこを中心に地球はまわっているわけではないことを信じようとしない。 一方西の大国。備わったパイオニア精神で旧態依然を かき分け新世界を切り開いていく。 その手間は厭わない、手段は選ばない。理想へと突き進む。 間違いなく東西の頂点である2横綱である両国は、 青く丸い土俵の上で睨み合う。 虎視眈々と相手を倒して上に立とうと思惑を巡らせている。 さて、この千秋楽の一番には応援すべき価値はあるのか? 勝った側を称えるべき勝負なのか? 私の住所はgoogle.comである。 大方のエリアは地続きみたいなものだ。 路上のイヌイットとも、即やり取りできる。感覚的にはお隣さんだ。 二日酔いにいい薬が日本にはあるから、言ってくれれば送ってあげる。 コミュニケーションは瞬時、トランスポートはそれなり、だ。 アラスカもアフリカも距離的感覚は同じ。 ただし、そこの住民の境遇は違う。 立地や気候で収穫、能率、進化などの差が生まれるわけだが、 この青く丸い土俵はほかを蹴散らして自分がのし上がる戦いのリングではなく、 すべての住人が補い合い守り抜く神聖な場所なのだ。 なかでも力あるものたちはすべてを尽くして向き合うべきなのである。 google earthをピンチインしていくと国名国境が消えていく。 海と土地だけ。 バックには天の川銀河がうっすらと映る。 これが私達の暮らす土俵なのである。 I left Anchorage while watching the Inuit who were not immune to alco

岬の老師 Old master of the cape

 Zushi その天空の公園へはいくつかのルートがある。 湘南切っての真の高級邸宅街・披露山から、 文豪が命を絶った逗子マリーナを擁する小坪の漁村から、 また都知事を務めた別の文豪の元別荘脇から。 いずれも急傾斜のアプローチだ。 海へ突き出した岬の頂上からは、 東は逗子海岸から続く三浦半島南端まで 西は由比ヶ浜から江ノ島を経て伊豆半島まで、 公園先端の展望ベンチから見渡せる。 息を切らして達した絶景は海面の煌めきで迎えてくれる。 サーモスに入れてきた暖かいアールグレイで一息ついているところに 涼しい顔をした老人が声をかけてきた。 あまりに静かな息遣いなので近づいてきたことにも気がつかなかった。 「今日は幾分暖かくてここに来るのにちょうどいいですね」 「ええ、初めて来てみたら思いのほか人もいなくて静かですね」 どこからかと尋ねられたので鎌倉と答えると 「私はほらあの海岸のちょうど真ん中あたりから」 「まさか歩きですか?」 老人は当たり前だろという顔で頷く。 元都知事コースでここまで25分くらい、 これから小坪へ降りて戻ると1万5千歩くらいになると笑う。 さらに驚くべきは御齢87歳。 指圧を仕事としてきたとのことなのでメンテの行き届いた体に錆はない。 「貴方も無理のないように」 逆に関節痛の私の方が気遣われる形で別れた。 ベンチにもう少し居たい私は再度腰掛け 後ろ向きに老人、いや老師を見送った。 半咲の菜の花の中を分けるようにして軽快に去っていった。   There are several routes to the park in the sky.  From Shonan's true luxury mansion,  Hirouyama,  From the fishing village of Kotsubo, which has the Zushi Marina where the literary master died  Also from the side of the former villa of another literary master who served as the governor of Tokyo.  Both are steep approaches.  From the top of the cape that juts

陽春のスイッチ Sunny spring switch  

 Kamakura 大型軍用プロペラ機が飛行機雲を残さず頭上を飛んでいく。 極東の軍事拠点は春の晴天だ。 梅のあとは早生の河津桜から始まり日本は淡い色彩に包まれていくわけだが、 ウィルスの霧は一向に晴れることはなく、浮かれムードは封印された状態。 国の議会はは解く解かない、打つ打たない、開く開かないなどについて丁々発止。   さて、暖気に目覚めた裏山の虫たちはゴソゴソ地表に動き出す。 何の迷いもなく今年のルーティンの始まりだ。 ぽかぽかの日あり雨の日あり。 でもせっせと餌を探し家族へと運ぶ。 奇跡的な青い球の上の儚い旅人たち。   A large military propeller plane flies overhead without leaving contrails.  The military base in the Far East is sunny in spring.  After the plum blossoms, it starts with the early Kawazu cherry blossoms,  and Japan is wrapped in pale colors.  The virus mist never cleared up, and the mood was sealed.  The national parliament has just stopped unraveling, not  hitting ,  not opening, and so on.    By the way, the insects in the back mountains that awaken to the warmth  start to move to the surface of the earth.  It's the beginning of this year's routine without any hesitation.  There are warm days and there are rainy days.  But  they  rush to find food and carry it to  ther  family.  Transient travelers on a miracul